ル・コルビュジエ建築の何がスゴイのか?という話

東京都にある世界遺産はたったの2つ

その1つが、「国立西洋美術館」です。

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スイスが誇る建築界の巨匠、ル・コルビュジエが手掛けた「国立西洋美術館

何がすごいわけ??

と思う方もいるはず。。

ル・コルビジュエ建築の特徴の1つは、上の画像のように

建物を正面から見た「デザイン」(正面のデザイン=ファザード)なんです!

まず、1階部分は柱が数本あって、あとはがらーんと空いてますね(ピロティ)

2階部分は変わって窓一つない、居住空間とみられるものがドーンと乗っています。

そーーなんです。

これが、コルビュジエらしいデザイン。

 

コルビュジエが活躍する前のヨーロッパ建築は、

レンガを積み上げたものが多く、正面はがっしりと、玄関があったり

階段があったり。

コルビジュエが、それらを取っ払って、スッキリさせたのです。

 

柱・窓にも特徴が出ているんですよ!

上の画像で、2階部分に柱が見えてなかったの、お気づきでしたか?

日本の古い建築物(例えばお寺とか)は、柱がばーんと前に出ているかと思います。

コルビジュエは、柱を建物内に収めました。

国立西洋美術館の展示スペースに入ると、美術館ではあまりない

柱がけっこうあるんですよね~。これがコルビジュエスタイル♪

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国立西洋美術館の中に入ると、印象的な天窓が。柱の使い方がにくい!

柱を建物内に入れたことで、窓を大きくできるメリットがあるのだとか。

 

もしかしてマンション建築の元祖!?

国立西洋美術館で行われたコルビジュエ展では、

コルビジュエが集合住宅を提案していたと知りました。

それっていわゆる、アパート、マンション、団地!?

うーむ。よくよく考えると

1階部分は広く開けたスペースで、2回以上がオフィスや居住スペースって、

オフィスビルの典型ですよね~。

コルビジュエがいなかったら、いま林立している

ビル群も、もうすこし違った形だったのかなぁ。。

近代建築への影響が大きいということで、

コルビジュエ建築は世界遺産になったということなんですね。