源氏物語を読破!角田光代訳は最終巻が出たばかりだよ~

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角田光代訳『源氏物語 上・中・下』(河出書房新社) 

この春に予定していていたことが、ぜーんぶ見事に中止になっただけでなく、

楽しみにしていた展覧会も今だ再開の見通し立たず!

あーあ、つまらないないし、時間がある…。

ということで、こういう時は、いつか読みたいけれど今じゃないと

思っていた日本の古典(大作)に挑もうと重い腰をあげました。

 

キッカケは、角田光代さんが、源氏物語の現代語訳に取り組まれていると知ったため。

しかも、この2月末に最終巻が出たばかり!

一気読みするのには絶好の機会です。

 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309728742/

読みやすい『源氏物語』を意識して訳された

 

源氏物語といえば、そのボリュームもさることながら、

話が入り組んでいるし、登場人物も多いので

分かりづらい、というイメージ。

そこを、角田さんはとにかく読みやすさ重視で訳していったそうです。

いやぁ、実際読んでみてわかりやすかったですよ。

現代語訳には、5年も時間がかかったそうです。

 

https://ddnavi.com/interview/599857/a/

https://book.asahi.com/article/13168455

 角田さんのような人気作家が、5年もかけて訳したのだから、

いやぁ、機会があったら絶対読んだほうがいい!

 

 源氏物語を通読してみて、

スマホもネットも、図書館もない平安時代

この小説があったら、それは夢中になるだろうなぁと思いましたね。

類のない神々しい美しさの光源氏が、次々

いろいろなタイプの女子と恋?なのか?無理やりなのか?

逢瀬を繰り広げるストーリー。

正直、なんだこの話はぁと、最初は少々とまどったのですが。。

読み終わってみると、

平安時代において、光君のような人は、憧れの男子ですよね。

空想の美男子の物語に引き込まれるって、今もあるある!ですよね。

 

また平安時代が、文化という面でとても豊かだったのだろうなぁと

実感しました。

武士ではない、公家が仕切っていた時代は

やっぱり優雅。

源氏の絵巻を見たくなりました。